■ 抄録・要旨
| 新潟市秋葉区を流れる新津川は流域に明治後期から大正時代に産油が行われた新津油田を有し、現在でも新津川流域の随所で少量の原油が自噴している。演者らは新津川の底質中におけるn-アルカン類、多環芳香族炭化水素類(PAHs)及び金属類の分布について報告した。n-アルカン類及びPAHsの主な発生源の一つとして、自噴する原油の可能性を指摘した。またPAHsの別の汚染源として道路塵埃がある。そこで、本研究では新津川流域において底質に加えて、汚染源である原油及び道路塵埃を採取し、それらに含まれるPAHs、トリテルパン類及び金属類の組成を明らかにし、底質中のトリテルパン類及び重金属を指標として、PAHsの汚染源の推定を行った。
|